昨年末に、スタジオに来られている方が、この本を持って来られました。
やっと借りられました。図書館で。
60人待ちでしたと。
彼女は非常に身体センスのある方で、いつも色々な質問を投げかけて来られます。
それには真摯にお答えしなければいけません。
それも私の学びの時間となっております。
今回は、「岡田慎一郎」さんの「体の使いかを変えればこんなに疲れない!」です。
補足の「体力・筋力なくても大丈夫」とはちょっと引っかかりますが、購入してみました。
初めに書かれてあるこのセンテンスに惹かれました。
今までの、筋力や持久力をトレーニングして「身に付ける」という発想から、トレーニングはせずとも、今ある体のまま、体が本来持っている力や動きを効率よく「引き出す」ことへの取り組みに導くことがこの本の狙いです。
長年の固定観念から、「本来発揮できる身体能力を上手く引き出せないでいるだけなのです。」と書かれてあります。
ヤムナワークを学んでいる時に、この本来持っている身体能力を引き出すのが、ヤムナワークだと学びましたが、すぐには理解できませんでした。
なので、常にこの「本来の力を出させる身体にするワーク」というのを自分の身体で理解することが、まずは先決だと思ってヤムナルーティンをしてきました。お客様にも理解していただくにはまずは自分からです。
ヤムナルーティンを続けているとそれは自然と身体の中に流れるようにわかってくるようになることがわかります。
続けると身体は自然と反応してくれるのです。でもトレーニングして身体が反応する感じとは違います。身体が疲れませんから。
スタジオには、ヤムナワークをDVDで見たり、雑誌で読んだりして体験に来る方もいられますが、そういう方々は頭でこのワークを理解されています。でも頭で理解しても無理です。また色々なエクササイズ指導者の方も体験に来られますが、頭で知ろうとしても無理なワークです。とにかくボールに身体を預けてそこから身体をリラックスさせて身体機能を目覚めさせることがこのワークですから。
スタジオは一般の日常生活をされている方ばかりですから、「いつの間にか楽になって、動きやすくなっている。」という気づきを感じていただけること、そしてそれを体感していただけることが需要です。
身体を疲れさせずに動くために必要なの、は合理的な体の使い方を実践することと書かれてあります。その実践のやり方が書かれてあります。
「実践」することなのです。
上半身と下半身を繋ぐ「体幹」は全身の連動性を高める、姿勢のポジショニングの役割だとも書かれていあります。骨盤も含めて入られますね。
トイレ、草むしりなど下半身を使う動作は股関節がポイントであること。
後は、椅子の座り方ですね。パソコンの画面に、入力に夢中になり、首が前に出てしまうことも問題ですが、骨盤の位置、腰の位置、背中の位置もそれぞれ気を使わなくてはいけません。マウスの使い方もそうですね。
疲れないように、体を整えたい。
歩いても階段を上ったり降りたりしても、歳を重ねても足腰を強く保っていたいと思われるならば、まずは日常生活を見直しから初めた方が早いのではないかと思います。
合理的な機能的な身体操作ができているかどうかを。
上半身では、腕を使うときは肩甲骨、背中から動かせとも書かれてあります。これが普通の方はできていませんね。スポーツクラブでは出来ていると思っていても、日常生活のお料理の時の包丁の使い方、フライパンの持ち方でも腕だけで使っていると肩こりの原因にもなります。腕の上げ方が、もう肩こりの原因になっている方もいます。
スタジオでも日常生活をお聞きしますが、驚くような座り方の方が多いです。
あのバタフライ座椅子のようなものを購入して気をつけることも必要ですが、まずは自分自身の座り方の問題点と、身体の操作の間違いに気がつかなければ改善されませんね。
2017年も、引き続き、ヤムナワーク、ピラティスを通して身体の合理的でエコな身体操作ができるように指導していきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。